「まさか、あの投稿で住所が割れるなんて…」
SNSが日常の一部となった今、“見せる自由”と“見せすぎた代償”は紙一重です。実際にストーカー被害につながったとされるSNS投稿には、いくつかの共通点があります。今回は、ストーカーが好む投稿の傾向と、実際に起こりうる“特定手口”をもとに、今日からできる対策を紹介します。
1. ライブ配信中の「太陽の位置」から自宅座標が割れる
📌 想定される手口:
- 午前中の配信で、部屋に射し込む光の“角度”から方角を特定
- 同時に窓の位置・形状が映り込んでいると、「窓が東向きの角部屋」である可能性が高くなる
- 配信時間、地域の天候、日差しの変化から**「この地域のこの建物のこの部屋」**と絞り込まれる
✅ 対策:
- 日中の配信はブラインド・遮光カーテンを使用
- 窓際での配信を避ける or バーチャル背景を使う
- 太陽光が動く時間帯は“影の角度”すらヒントになる
2. 録画・写真に映り込む「隣家の屋根」や「電柱の配置」
📌 想定される手口:
- ベランダや窓越しに隣の家の屋根が映り込む
- 「屋根の形状 × 電柱の番号 × 背景の山の形」で、Googleマップのストリートビューから一致するエリアを探す
- さらに、電柱や信号機の高所には、保守管理用の識別プレートが付いており、そこには「○○市 ○○番」などの情報が明記されていることも。 静止画からその番号が読み取られ、実際に地域が特定された事例も確認されています。
✅ 対策:
- 屋外に向けた撮影はしない/背景をぼかす・加工する
- 特徴的なもの(送電線、大木、信号、電柱など)は映さない
- 撮影前に画面端にある“何気ない要素”を徹底チェック
3. 郵便物のちら見え/段ボールの伝票写り込み
📌 想定される手口:
- 開封動画や「届いた!」投稿の中で、段ボールの送り状がチラッと見える
- 拡大・コントラスト調整・AI補正などで名前・住所を抽出
✅ 対策:
- 送り状付きのままの投稿NG! 必ずラベルを剥がしてから撮影
- 撮影前に“逆に見せたくないもの”をチェックする習慣をつける
- 配送ラベルなども考慮してくれる無料匿名配送サービス(CxPassなど)を利用するのもアリ!
4. 建物の階数や構造、周辺音からの特定
📌 想定される手口:
- 「5階以上で、下に商業施設(コンビニ等)がある」「道路の音が一定周期で聞こえる(=バス停が近い)」
- 配信中の反響音で天井高を類推し、建築構造を推定→賃貸検索サイトで“一致する物件”を探される
- 鉄道の走行音や踏切の音から、特定の路線名・駅周辺を絞り込まれる(鉄道オタクによる特定事例も実在)
✅ 対策:
- 「〇階からの景色」などの言及は避ける(階層だけでも建物特定のリスクアリ!)
- 屋内であっても音声環境がヒントになると認識する→クッション防音材、遮音カーテンを活用
- 部屋を借りる際には「自衛のための防音」も考慮に。
5. 定期的な移動・利用ルートの可視化
📌 想定される手口:
- 毎朝の「スタバ行ってきた」投稿が、駅前店であることが特定される
- 「この時間にこのルートでここを通っている人」という条件でリアル尾行が成立
- 投稿で言及された店舗に実際に現れて、「この時間に来てるなら張ってれば会える」と待ち伏せされる事例も確認されている
✅ 対策:
- 日常の“繰り返し”は狙われるポイント
- 行動記録はまとめ投稿 or 時間をずらす/伏せる
まとめ:SNS投稿は“防犯設計”してから出す
ストーカーによる特定は、“技術的には可能だが、普通はやらない”領域から始まります。
つまり「バレないだろう」は幻想。粘着ファンは信じられないほど些細な内容から、リアルのあなたを特定します。
危機意識 + 想像力を持った投稿=自衛です!
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