動画投稿や配信などの活動にとって切っては切れない関係のサムネイル
YouTubeのユーザに対して行なわれた調査では、知らないクリエイターの動画を見るかどうか決める際、実にユーザの60%がサムネイルによって視聴を決定していると回答しています。
とはいえ、
- そもそもどうやって作ればいいの?
- 素材の集め方・デザイン方法のツールって?
などビギナーさん・これから始める人にはわかりづらいですよね
この記事では
- サムネイル作りってどうやってはじめるの?
- どんなツールをみんな使っているの?
サムネ作りの基本のキ、スタートラインまでのセットアップをご紹介します。
具体的な「映えるサムネ」「目につくサムネイル」の作り方については、
次の中級編のステップにてご紹介していますので、サムネイル作りをランクアップしたい、集客力を強化したいという方はぜひこちらの記事
▶︎ライバー向け・目につく配信サムネイルの作り方|「知ってる」だけでレベルアップする、3つのデザインステップ
もご覧ください!(7月中旬公開予定)
サムネイル作成ツールの選び方
結論から言うと、おすすめは基本的にCanva一択。
ただし、各々が持ってるスキルによっては、Canva以外を使用した方が良いケースが多々あるので世間で使われているデザインツールを、
- 操作性
- 機能性
- 利便性
の3項目、5段階で、正直に評価していきます!
Canva(キャンバ)
評価
操作性 ★★★★⭐︎
機能性 ★★★★★
利便性 ★★★★★
総評
いきなり大本命のCanvaですが、
これからサムネ作りを始めるという人であれば、基本的に選ばない理由はまずありません。
- 直感的に理解できるUIと備えつきの豊富な機能で、文字通り操作性バツグン
- 他のツールでは外部のブラウザツールやソフト・プラグインが必要な操作を、最初から補助してくれる
- (有料版では)無制限に画像や素材が使い放題
と、本当にビギナー・非デザイナーのための完璧なデザインツール。
とはいえしかし、それが逆に落とし穴でもあり、
- 既に別のデザイン・イラストツールを一通り使ったことがある人で操作に慣れている
- (特にイラスト系活動者さんなど)自分でイラストなどを自作する予定・自作した方が有利な活動内容の場合
などでは他のツールに比べてこれといったメリットがなかったり、いつもやってる操作に比べて物足りなさを感じる可能性があります。
普段使ってるツール+素材検索ツールor自作ツールを使用する方が効果的な場合が多いため
慣れているものか、次に紹介するツールを使ってみるといいかもしれません。
まとめ
- 操作が非常に直感的で機能も必要最大限揃っている
- ビギナー・非デザイナー/イラストレータ向けのほぼ完璧ツール
- デザインやイラスト作業を日々やっている人には物足りないかも?
Canvaを使いたい!という方は、下のリンクから公式サイトをチェック!!
▶︎Canva(キャンバ):信じられないほど、素晴らしく
Adoveツール
評価
操作性 ★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ~ ★★★★★
機能性 ★★★★★
利便性 ★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ~ ★★★★★
総評
Adove社が出している様々なツールをひとまとめにして紹介させていただきます
現在ではCreativeCroudで一つのまとまりとして使用できるようになっているため、実際にAdoveを使ってみると、
それぞれが独立してはいるけれど、ゆるーく一つにまとまっているという感覚。
全ての機能を合わせれば、できないことはないと断言できるほど圧倒的な機能性を発揮します
兼業などでデザインやイラストを使っている方は、まず使って間違いないかなと思います。
利便性や操作性が乱高下するのは、使用するツール次第。
代表的なPhotoshop、Express、Illustlatorについて操作性・利便性を主観的に判断すると、
Photoshop
操作性 ★★★⭐︎⭐︎
利便性 ★★★★★
短評:慣れて100%の実力を引き出せるなら最も操作性がいいが、それまではとにかく大変。
プラグインやAI機能前提ではありますが、“サムネイル作り”の観点からでは、足りない機能はないといっても過言じゃありません。
Express
操作性 ★★★★⭐︎
利便性 ★★★⭐︎⭐︎
短評:ぶっちゃけExpressを使うならCanvaのほうがいい。Adoveの使用権を既に持っている以外の理由で選ぶ理由はないです。
Illustlator
操作性 ★★★⭐︎⭐︎
利便性 ★★★⭐︎⭐︎
短評:イラストレーター向け。
自分で1から100まで作るなら素材を書くところから一貫してできるので、他のツールを利用する必要がありません。その場合は文句なしで星5。
そうじゃないなら使う理由はないため、総合的にこちらの評価としました。
と他にも様々ツールがありますので、正直選ぶツール次第。
ただし、最大の欠点が2つあり
・サイズが大きく、基本的に操作が重い
→PCの性能次第ではかなりイライラするかも。デザイナーズPCなどであれば問題ナシ
・有料で、ライセンスがめっっっっっちゃ高い。
→仕事で使う/使うためのスキル磨き以外では導入はお勧めしません。
まとめ
- たくさんのツールが一つに詰まっており、ツールを選べば、本当になんでもできる
- デザイナー・イラストレータさんで慣れていれば、100点満点のツール。
- スキルとして非常に有用なため、将来のためのスキル磨きとしては◎
- ただし、重くて、非常に高額
こちらの記事を読んでいる方には基本的にお勧めしませんが、
・学生さんなどで、資金的に余裕があり、かつ将来のスキル磨きをしたい!
という方には、ぜひお勧めです!!
▶︎Adove Creative Clond 公式ページ
各種イラストツール(CLIP STUDIOなど)
評価
操作性 ★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
機能性 ★★★⭐︎⭐︎
利便性 ★★⭐︎⭐︎⭐︎
総評
Adove Photoshopの際にもお伝えしましたが、イラスト活動をしながらであれば、これ一つでほとんど十分。
ですので、その場合は文句なし星オール5の最オススメです!!
ここでこの評価としたのは、
- イラスト作成経験がないし、するつもりもない。
- 自分で素材を作らず、拾った素材で
- サムネイルをつくるためだけ
のビギナーさんの場合。
わざわざイラストツールを選ぶ理由は薄いです。
まとめ
- イラスト活動をしている方であれば、これ一つでも十分
- イラストに興味がないビギナーさんは別のツールを選ぶほうが無難。
Figma
評価
操作性 ★★★⭐︎⭐︎
機能性 ★★★★⭐︎
利便性 ★★★★⭐︎
総評
Webやアプリケーションデザインに主眼をおかれたツールですが、意外とサムネイルなどの
「定規格=画像サイズなどが定められている」画像を作るにあたって相性がいいです。
個人的な意見を忌憚なく言えば、「無料で使える劣化Photoshop」
操作自体はかなりPhotoshopに似ていますが、(元々AdoveのXDというアプリケーションを買収したため?)サムネ作りの観点から言えば、備え付けの機能が少ない or 不要なものが多い印象です。
とは言えFigmaの本領は、無料の公開プラグインの多さ。
元々ついていないなら、便利な機能を探し出してカスタマイズできる点にあります。
とは言えプラグイン選びだったり、情報収集をする必要があるばかりか、
そもそもAdoveのツール同様、慣れるまでが非常に面倒なことから
「Adoveを将来的に使いたいが、まだ金銭的余裕がない」人がとりあえず始めてみるのに向いていると思います。
まとめ
- 機能はやや不足感はあるが、プラグインで補える
- 始めるのも、使うのも無料
- 本格的デザインを、お金をかけずにとりあえず始めたい人にオススメ
気になった方はこちらから利用orダウンロードできます
▶︎Figmaデザイン
素材選び
素材に関しては、活動分野によって必要量・必要な質もかなり異なってきます。
具体的には、例えばゲーム配信・実況が主な場合、現在ではほとんどのタイトルやメーカーがインフルエンサー用の素材キットを配布していますから、扱うタイトルの公式サイトなどが素材置き場になりやすく、
イラスト・お料理などのクリエイティブ系では、素材を自分で作成したほうが、サムネイルの圧=訴求力が上がり、また、“自己紹介”を入室・試聴前にすることができるため、素材を探すより基本的には効果的です。
逆に、とくにプラットフォーム配信などで、雑談・歌枠・楽器枠をメインにするライバー・配信者さんに関しては、
「自分を売りに出すための」引き立て素材を作る・依頼する・探す必要が出てきます。
ここでは特に、素材制作を依頼する・素材を探すことについて重点的にどういった手立てがあるかをご紹介します。
素材制作を依頼する
ここでは素材制作の依頼に使える・依頼が活発なサイトなどを比較しながら取り上げます。
クオリティは募集内容よりも、相手の方が重要になってきますし、基本的に方法によって大きく変わってくるのは、「費用感」と「デメリット・リスク」になります。
自分の活動と照らし合わせて、どのあたりでコストとリスクのバランスが取れるかを考えて選ぶことが重要です。
X(旧Twitter)などのSNS
コスト:0円 〜 ものによりまちまち。1素材で1万円超えることは稀。
リスク:相手との合意次第。取れなかった場合は、最悪炎上・晒しなど、活動中止を余儀なくされる恐れあり。
Twitterでは、ご自由にお使いくださいといった、実質フリーで配布されている画像もあれば、
例えばお名前のロゴやVライバーなどであれば、拡張素材(手・デフォルメなど)であったり、
リアルライバーなら背景・エフェクタなどの発注を受けているユーザもいるなど、
検索欄に欲しいものを入れて検索するだけでもかなり選択肢広く依頼や探す方法が溢れています。
また、X(旧Twitter)は、SNSの性質上の特性から、クリエイティブを発信する場としても用いられているため、そうした募集をしているユーザを見つけやすくなっていますし、
フォロワー数・メディア表示など、実績を確認しやすくクオリティが担保されやすいというメリットもあります。
ただし、使用する前に気をつけたいのは、SNSで配布している素材の利用は、ポストや返信欄で権利関係を表明していることが多々あり、悪意がなくてもよく読まないで使用しようとすると、
「このライバー・配信者は、無断で画像を使用していた」などとポストされたり、
特に最悪なのが、それを見ていた善意(または、善意のつもり)の第三者によって、容易に拡散されてしまいます。
あるXユーザが見本用として固定掲載していた動画用背景素材を、
フリー配布と勘違いをし無断で使用した配信者のケースがあります。
当人同士では配信者側が勘違いを認め、謝罪を掲載して和解が成立したにもかかわらず、
動画背景素材を購入して関わりのあったユーザが過剰に騒ぎ立てることにより、最終的に誤用した配信者が活動停止に追い込まれるといった事件もありました。
このケースでは、固定ポストの返信欄に、見本のため「使用しても良いが声かけをして欲しい」とポスト主が返信欄に掲載していました。
しかし、配信者は直近のポストの「ご自由にお使いください」という文言や、自己紹介欄にあった”フリー素材の配布”という言葉だけを見て勘違いをしていた謝罪しています。
このように
- 十分注意をしても避けることができない過失・事故があること
- 特に性質上、第三者によって炎上させられる可能性がある
などといったリスクがあることについては十分留意しましょう。
ココナラなどのフリーランス募集サイト
コスト:低額であれば¥1,000程度 〜 内容・実績によっては数万円
リスク:利用形態の確認・同意を取れば問題ないが、破った場合は法的責任を負うことも。
正式に金銭が発生するフリーランス用の募集サイトを利用することで
「プロ」に比較的簡単に依頼することができます。
ただし、判断材料は、過去の実績のレビューや特に目立つような実績などであり、思ったほどのクオリティのものが納品されない可能性があることには注意が必要です。
基本的に、ココナラで依頼を受ける製作者は、簡単に言えば、商用・私用を問わず自由に使用できるライセンスを販売する形で納品を行なっていますので、特別意図的に契約に反した使い方をしない限りは、滅多にトラブルになることはありません。
しかし、稀に、商用利用について、特に二次利用(=別の目的での再利用)を制限している製作者の方もいらっしゃいますので、特に商用の(ライブ配信・動画制作において、直接・間接を問わず収益が発生する)場合には、前もって契約内容を確認しておくことを強くお勧めします。
知り合い・友達に頼む
コスト:非常に安価か、無料でお願いできる場合も。
リスク:金銭・活動といった有形なものよりも、無形のリスクが起きないように最大限注意する必要あり。
基本的には実はあまりお勧めできません。
依頼をしたり受けたりする際に問題がなくとも、権利や使用方法等について曖昧なまま進むことが多く、
後々のトラブルになるケースが後を立ちません。
特に親しい相手にこそ、しっかり報酬を払い権利を明確にしておくことが重要です。活動にリスクがあるだけでなく、友人をなくすというリスクがあるということを認識しておきましょう。
相手は無償でやってくれるといった場合にも、相手に対して上の内容をしっかり伝えた上で、
- 少なくても報酬を出す
- 使用方法や、権利保持についてしっかり確認しておく
「余裕がなく頼りたい」場合には、素材の提供依頼ではなく、メンバーや裏方として内側に巻き込んでいくといった方法も検討した方がいいかもしれません。
素材を探す
素材を探す場合についても気をつけるべきことは同じですが、もう一つ注意が必要な点があります。
「フリー素材」の扱い方についてです。
そもそも、フリー素材は、「著作権に関して申請や許可なしに利用・改変できる」という意味しかありません。
- その素材が「無料で」提供されているか
- 商用利用が認められているか
についてはしっかり確認する必要があることは確認しておきましょう。
例えば、有名なフリー素材公開サイトの「いらすとや」さんでは、以下のように商用利用について定めています。
商用利用をすることができますか?
書籍・チラシ・パンフレット・ウェブ・テレビ・パッケージ・電子書籍・動画・ソフトウェア・パワーポイントでのプレゼン・卒業アルバム・名刺など、媒体を問わず1つの制作物につき20点(重複はまとめて1点)まで商用利用をすることができます。
ただしイラスト自体をコンテンツにせず、あくまでデザインの一部としてお使い下さい。素材配布目的の雑誌やサイトなどで、イラストをそのまま二次配布したり、販売することはできません。またイラストやテンプレートをそのまま商品として配布・販売することもできません。画像編集アプリの素材として収録することもできません。
このサイトを紹介していただくときに、作品例として2~3点プレビューを掲載されるのは問題ありません。
※Canva内で作成される場合は商用でも点数制限はありません。
いらすとや「よくあるご質問」より引用
みなさんご存知のように、「いらすとや」さんはフリー素材を配布しているサイトですが、商用に関しても完全フリーというわけではなく“1制作物につき20点(≒20種類)まで”と定めています。
同様に、商用に関しては、利用許諾が別途必要と定めている場合が多いため許可は必要なのかについてはあらかじめ確認しておきましょう。
サムネに役立つフリー素材サイト
- OKUMONO
検索方法が豊富で、ワードだけでなくカラー感や素材の形式・ジャンル等で検索できるため、
サムネイル用だけでなく、配信用の素材として利用できます。
また、素材利用のガイドラインを明確にしており、基本的にNGなしで利用できます!
OKUMONO利用規約 - BoothやCi-enなどの個人配布・販売サイト
出品数が幅広く、気に入る素材を見つけることができる可能性大
ただし、出品する人次第では、使用方法や商用利用などに制限がかかっていることがあるため、
商品だけでなく、出品者のホームなどもしっかり確認しましょう
最後に
サムネイルは、あなたの配信や動画の「顔」となる大切な要素。
特に初見のリスナー・視聴者にとっては、内容よりも先に目に入る“判断材料”です。
でも、「作ったことがない」「素材ってどうやって探すの?」というビギナーの方でも、
今は便利なツールや素材サイトがたくさん揃っている時代。
Canvaなどの直感的に使えるツールを活用すれば、誰でもすぐに“それっぽい”サムネイルを作ることができます。
大切なのは、完璧を目指すことよりもまず「作ってみる」こと。
そして、活動のスタイルやスキルに応じて、ツールを選び、必要な素材を少しずつ整えていけばOKです。
あなたの魅力がより多くの人に届くよう、まずはひとつ、自分だけのサムネイルを作ってみてください!
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