「初見対応、正直どうしたらいいか分からない…」そんなあなたへ
配信を始めたばかりのVライバーやライバーさんにとって、「初見さんが来てくれたときにどう対応するか」は、思った以上に悩ましい課題ですよね。
- 初見コメント、毎回バタバタしてうまく拾えない
- 「初見さん歓迎です!」って言うだけでいいの?
- 雰囲気を伝えたいけど、テンプレっぽくなるのが不安
こうした悩みは、誰もが一度は通るものですよね。
ですが、ちょっとした工夫で「初見対応」はあなたの配信の強みに変わります。
結論から言うと、“行動を起こす”固定コメントを用意することが、リピーター化の鍵です。
「初見さん歓迎!」だけじゃ足りない理由
もちろん「歓迎!」の気持ちは大切。でも、それだけでは他のライバーと大きく差がつきません。
初見さんが来るタイミングはまちまち。コメント欄の流れも、配信のテンションも、まさに一期一会。
その中で、「この人、安心してコメントできそう」と思ってもらうためには、 “あなたがどんな配信者か”を一言で伝える工夫が求められます。
たとえばこんなケース:
「初見です!」→配信者「ありがとう〜」→…沈黙
このやり取りだけで、次が来なくなることもあります。
“行動を起こす”固定コメントの作り方3パターン
配信の固定コメントには、実は3つの“型”があります。自分のキャラや配信スタイルに合わせてアレンジしてみましょう。
1. 自己紹介型
「博多弁でしゃべる雑談系Vライバー、ななこです!お気軽にコメントしてね〜」
→ 初見さんに安心感を与えやすく、話しかけるきっかけに。
最低限押さえておきたいのは
- 配信者名
特にポコチャやIRIAMなどでは、ステータスメッセージの名前を変えるので、
「どう呼ばれているか、どう呼ばれたいか」を必ず書いてお来ましょう。次にあなたの枠を見かけた際に、サムネイルだけでなく、名前で選んでもらえるチャンスを広げることができます。 - 活動の種類(雑談、歌、ゲーム、コンセプトなど)
プラットフォームにもよりますが、リスナーが、雑談枠に行きたいのか、ゲーム枠に行きたいのかなどが明白な場合が多いです。訪れたリスナーに、目的通りかどうかどうかを示しておくと、ファン化の観点で言えば有利になります。
確かに、活動内容をあえて書かないことで、どんな人でもしばらくは聞いてもらえるチャンスが増える可能性はありますが、
目的の枠とずれている=ファン化の可能性が低いリスナーに聞いてもらえる短時間の多くのチャンスよりも、
目的通りの=ファン化の可能性が高いリスナーに、より長く聞いてもらえる少ないチャンスを増やす方が、圧倒的に効果的です。 - ライバーの特徴
やや曖昧に言えば、あなたのウリになるポイントを押さえておく必要があります。
簡単に言ってしまえば、他の配信者にはない、あなたとリスナーの共通点になりそうなことです。
同じ時間帯、同じ頻度で同じジャンルの配信を行っているライバーさんたちと違いになるポイントを書くとGood!!
複数の枠の中から、あなたの枠を選ぶ理由になります。
大事なのはリスナーが、あなたの枠でどのようなコメントをしたいかをイメージさせることがポイント。
2. 雰囲気補強型
「まったり雑談配信中です。作業しながら聴いてもらって大丈夫です◎」
→ 配信の空気感が伝わるので、リスナーの“居場所感”につながります。
押さえておきたいポイントは、自己紹介型とほとんど一緒ですが、
雰囲気補強型の最も大事な点は
あなたの枠の中で、リスナーにどのように行動して欲しいかを書いておくこと。
それに沿った行動をすることでリスナーは、あなたに「認めてもらえる」感覚を満たすことができ、たとえコメントやギフトなどをしなくても、居場所としての心地良さを感じることができます。
3. リアクション誘導型
「“初見です”ってコメントしてくれたら、ななこが全力でお出迎えします!」
→ 配信者とリスナーの“反応ループ”を作ることで、ファン化導線が生まれます。
雰囲気補強型のコメント特化バージョンがリアクション誘導型。
押さえておくべきポイントは2つ
- セリフを用意しておくことと、
- そのコメントに対して、あなたが何をしてくれるかをリスナーに提示すること。
リスナーに「ただ言われた通りに行動することで、想定した通りのリアクションを得ることができる」と思わせることが重要。
ただし、一つ注意したいのは、流れる定型セリフの全てを絶対に見逃さないこと。
リアクション誘導型は、リスナーとの「約束」になるので、見逃しは「裏切り」と捉えられます。
これは、コメントしたリスナー1人だけではなく、枠全体に「約束を裏切られるかもしれない」という感覚を生んでしまいかねません。
初見対応は“ファン化”の第一歩
先ほど示した3例が、どうして効果的と言えるのか。
簡単に言えば、良い固定コメントとは、ファン化を始める“導線”になっているものだからです。
もう少し分解して考えてみましょう。
リスナーをファンにするには
リスナーが、自分から行動を起こすようになることが重要です。
なぜかを説明する前に、前提として、
- なぜリスナーは配信を見るのか?
- 配信に”参加”するハードルは何か?
を理解しておく必要があります。
なぜリスナーは配信を見るのか?
こちらは人によって様々あるのですが、2022年に17Liveが行った調査によれば、
1位は「楽しいから」というやや曖昧なものですが、
続く2位、3位はライバーやリスナーと交流ができる、人と繋がれるから。
つまり、リスナーが配信を見に来るにあたっての1番の理由は、「人との交流・コミュニケーション」です。
このコミュニケーションの大事なところは、コミュニケーションを通した「自己効力感」。
言い換えれば、コメントやギフト、ハート投げ(タップアクション)に限らず、ライバーやリスナーが、その行動を認めてくれているという感覚なのです。
ここをまずは押さえておきましょう。
配信に”参加”するハードルは何か?
リスナーはコミュニケーションを目的にしてくるのに、
ライバーの多く、特にビギナーライバーは、枠に人はくるのに「コメントがこない」という悩みを経験すると思います。
つまり、リスナーは、コミュニケーションをとることを目的にしているのに、コミュニケーションを取らないという一見矛盾した行動が多く見受けられます。
これについても実はデータが存在します。
ライブ配信事務所3社が合同で行った、入室後一分以内に離脱することがあるかというアンケートに対し、「よくある」「非常によくある」と回答した人への追加アンケートによると、
こう言った行動をとるリスナーの理由は、
- 好きなタイプの配信内容・ライバーではなかったから。
- (話したいとは思っているが)何をコメントすれば良いかわからなかったから。
というものでした。
この2つの悩みを固定コメントで解消できることで、リスナーとの「コミュニケーション」を活発化させることができるというわけです。
結局、ファン化には何が必要?
先ほどの2つのリスナーの悩みを解決することができれば、ファン化する可能性をグッとあげることができます。
そのために、固定コメントでやっておくべきなのは、
- あなたがどんなライバーなのか。
- あなたの枠で何をすればいいのか
を簡単に伝えておくこと。
この2つを満たすことで、リスナーの「コミュニケーションをしたい」というコアな欲求を満たすことができます。
また、その欲求を満たしてあげる経験を与えることで、次も満たされたい、その次も、という好循環を生み出し、ファン化するというわけです。
もちろん、固定コメントだけでは、この欲求を満たすには足りません。そのためには、固定コメントだけではない、
新規の獲得から、ファンの定着、ファンからのマネタイズまでを見越して、全体の導線設計が必要になってきます。
※導線設計について気になった方はこちらの記事
▶︎推されるライバーになるために|ファンとの“関係性導線”を設計する5ステップ
をCheck!!
まとめ:固定コメは“空気を先に伝える道具”
「初見さん歓迎です!」の一言を、ただのあいさつで終わらせない。
- 自己紹介+配信のスタイルを端的に伝える
- コメントのハードルを下げ、あなたの雰囲気を先に提示する
- 配信の入り口=“リスナー行動”の設計を意識する
これだけで、初見対応は“ファンづくり”の強力な武器になります。
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