ライバー活動をしていて、こんなことを感じたことはありませんか?
- ファンはついているけど、なんだか一体感がない
- 名前は覚えてくれてるけど、それ以上のつながりがない
- 「推し活」って言ってもらえる関係って、どうやって作るの?
実は配信が上手いとか、トークが面白いという技術的なこと以上に大切なのが、 “応援する側にとって心地いい導線があるか”という点です。
そもそも、リスナーにとっての”推したい“とは、実は、リスナー自身にとっての多様な意味合いでの”心地よさ“です。
この「心地よさ」の作り方を理解することで、あなた自身が”推したい“ライバーに変わっていく必要があります。
この記事では、ファンとの関係性を育てるために必要な「関係性導線」を、5つのステップで解説します。
Step 1|ファンの“共通認識”を作る(ファンネーム)
最初の一歩は「ファンネームをつけること」。 これは単なる飾りではなく、ファン同士をつなぐ“旗印”です。
リスナーにとっての居場所に名前をつけてあげる=定義する行為なのです。
これを、心理学の世界ではラベリング効果と呼びます。
ラベリング効果とは、あるものや、状況に名前をつけることによって、その対象を強く意識するようになる効果のこと。
リスナーにとっての枠にくる、コメントするという曖昧な多くの行為に、ファンネームというラベルを与えることによって、居場所という心地よさを意識づけることができます。
- 配信内でその名を呼ぶことで仲間意識が生まれる
- 名乗ることで「自分もファンの一員だ」と実感できる
▶ ファンネームの決め方はこちらの記事で詳しく解説しています
ファンネームの決め方|初心者ライバー向け“推される土壌”をつくる名前設計のコツ
Step 2|“参加できる導線”を用意する(挨拶・タグ・定番ネタ)
ファンネームを決めたら、次は“参加できる”仕組みを作ります。
コメントをする、ギフトを贈るといった行為は、リスナーにとって、実は心理的負担がとても大きいのです。
その負担を軽減するために最も大事なのが、最初の一歩を小さくしてあげること
例えば、コメントであれば、「短い挨拶だけ」、「枠に来ている他の人もやっている」といった、心理的抵抗を少なくした、「定番化」が大切。
一度、その定番コメントを送ったリスナーは、一貫性の原理が働き、継続して行動をとってくれるようになります。
一貫性の原理とは、簡単に言えば、好きなものに対しては、好きであるという行動をとり、嫌いな、興味がないものに対しては、そのように行動する。というものですが、その逆も働きます。
つまり、一度、好きであるような行動をとったものを、好きになるように仕向けることができるのです。
- 専用の挨拶・定番の合いの手
- 配信中にコメントで遊べるタグや合言葉
- XやSNSで使える「ファンネームタグ」
名前があるだけでなく、それを“使う場面”があると、ファンは定着していきます。
“ファンとの関係性”は名前だけじゃ築けない!!|名前をつけたら“居場所”も作ろう
Step 3|“応援できる窓口”を整える(プレゼント・支援導線)
どんなに好きでも、気持ちを行動に移す手段がなければファンは離れていきます。
こちらもStep2と一緒で、とにかく最初の一歩のハードルを下げてあげることが大事です。
以前行ったリスナーアンケートで、投げ銭を行わない人の心理的障害として、
・ギフト=投げ銭では、味気ない。応援している気持ちが伝わらないのではないか
・プレゼントや、ギフトを贈ってみたいが、コメント等は恥ずかしいので、認知されたくない。
といったものが挙げられています。
したがって、
- 投げ銭が苦手な人にも届く支援の選択肢を
- 名前が出ない、でも感謝を伝えられるプレゼント導線
を整えることが、応援を受け入れられる窓口作りには必須といえるでしょう。
▶ プレゼントや匿名での応援窓口について詳しくはこちら
推し活って、こんなに送ってくれるの?実は“プレゼント”が止まらない仕組み
Step 4|“気持ちが届く”フィードバックの仕組み
プレゼントや応援をもらったら、どんな形でもいいので“届いたよ”のリアクションを見せましょう。
- 名前を出さずにお礼を言う(「匿名で届きました!」など)
- SNSや配信中に「ありがとう」を伝える
- お礼を伝えるための定番ワードや絵文字を使う
感謝の循環があると、ファンは「また応援したい」と思えるようになります。
ファンの”推し活“の原動力は、あなた自身が喜んで、反応をくれるということ。
Step 5|“長くいられる場所”を作る(コミュニティや限定企画)
応援してくれるファンがふえてきたなら、安心して長く付き合えるには、専用の“居場所”があると強いです。
- ファンネーム持ち限定のDiscordやサーバー
- スキル販売・ボイス販売などでの関与機会
- 記念日の限定投稿やボイスなどの“特別感”
一体感と特別感のある空間があると、ファンとの距離はグッと縮まります。
専用の居場所が用意されることで、集団同一視バイアスが働くようになります。
つまり、人は、自分が仲間だと思ってるグループのことは、ちょっと良く見えちゃうし、他のグループよりも「特別」だって思いやすいんです。
さらに、コミュニティなどを形成することで、プラットフォームだけではない、収益の軸をつくることもできます。
▶ こちらの記事に収益化について、内部リンク記事ではさらに、コミュニティ形成についても紹介しています。
投げ銭だけじゃない!Vライバーのための収益化ハブ|“応援”を多方面からお金に変える方法
まとめ:関係性は“設計”してつくるもの
応援されるライバーになるためには、偶然やキャラ頼りだけでは足りません。
- 共通の名前(ファンネーム)
- 参加できる場
- 応援できる導線
- リアクションの仕組み
- 居場所としての場
これらを意識的に設計していくことで、あなたの活動に「推したくなる理由」が自然に備わっていきます。
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