SNSマーケティング入門|フォロワーを増やす人が考えてること

SNSで“選ばれる存在”になるために:インフルエンサーのためのマーケティング入門

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駆け出しインフルエンサーから“脱・初心者”を目指すあなたへ。 この先フォロワー数や影響力を伸ばしていくためには、感覚やセンスだけに頼らず、「プロのマーケターが実際に使っている考え方や手法」を理解して使いこなすことが鍵になります。

この記事では、SNS運用で有利に立つためのマーケティング基礎を、インフルエンサー視点に落とし込んで解説します。


1. “誰の心に届くか”を設計する:ターゲティング&ブランディング

🎯 Who cares?「そのターゲット、ほんとにいる?」

多くの発信者が陥るのが「ふんわりとした理想のフォロワー像」を相手にしてしまうこと。 本当に存在するターゲットかを見極めるためには:

  • 同ジャンルの発信者のフォロワーを覗いてみる
  • ハッシュタグ検索で実在性を確認
  • 自分の既存のフォロワーの傾向を分析

ターゲットは“想像する”のではなく“検証する”。 その積み重ねが、ブレないブランドを作る基礎になります。

※補足:市場の中での自分の立ち位置(ポジショニング)を可視化するフレームワークとして「STP分析(Segmentation, Targeting, Positioning)」を使うとより精密な戦略が立てられます。

詳しくはこちら「インフルエンサーのためのSTP分析|バズをテンプレ化?今すぐ使えるマーケティングフレームワーク

🧭 自分をどのポジションに置く?

  • 「○○系インフルエンサー」になんとなくなってない?
  • 何を期待される人か、自分で定義してる?

フォロワーにとっての“わかりやすい自分”を設計することが、ブランドの芯になります。


2. 発信は2段階で考える:パイ × コンバージョン

🥧 Step 1:まずは「パイ」を増やす(=露出・認知)

目的は「知られる」こと。最初は数を追ってOK。

なぜ“まずパイを増やす”のか? → 定着を狙った良質な投稿も、そもそも見てもらえなければ意味がありません。露出を増やしてから定着投稿に導いた方が、投稿の効果が最大化しやすい=効率が良いのです。

具体的な施策:

  • トレンドタグやバズ系話題への便乗
  • リプ・引用・インプレッション稼ぎの投稿
  • 他ジャンルとのクロス発信

※補足:ここでは「認知ファネル(=見込みフォロワーが自分を知り、興味を持つまでの流れ)」の“認知〜興味”フェーズに該当します。

ここで追うべき指標は「インプレッション」ではなく:

  • 表示回数
  • プロフィールアクセス
  • 検索流入数

→「目につくこと」がすべてです。

🎯 Step 2:次に「定着させる」(=ブランド・コンバージョン)

定着=「この人を追いたい」と思わせること。

  • SNSでのリシェア戦略を取り入れて、「ためになる」アカウントを目指す。
  • フォロワーとの1:1のやりとりで信頼を育てる(フォロワーから新規へのリファーラルを獲得)

🔄 リファーラルとは?

リファーラルとは「紹介・口コミによる拡散」のこと。 SNSにおいては、1人のフォロワーとの信頼関係が“波紋”のように広がっていく効果を意味します。

特にフォロワーが少ない段階では、1人1人との丁寧なやりとりが次のフォロワーを連れてきてくれる重要な導線になります。

※補足:SNSではリファーラル効果がアルゴリズムにも影響します。ユーザー間のエンゲージメントが高まることで、その投稿がさらにレコメンドされやすくなります。

  • 投稿シリーズ化、ハッシュタグの統一

ここで追うべき指標は「エンゲージメント数」ではなくエンゲージメント率。量より質を測るフェーズです。


3. フィードバックを構造化する:数字を見る目を養う

「何が伸びた?」ではなく、「なぜ伸びた?」を言語化できるようにします。

📊 投稿の目的に応じて見る指標を変える

  • パイ投稿 → 表示数・検索経由・リンククリック数
    • 例①:〇〇という人気のジャンルの層が多く見てくれた → 今後も〇〇関係の投稿を定期的にしてみる
    • 例②:フォロワーの〇〇さんが拡散してくれて伸びた → 〇〇さんが喜びそうな投稿を意識してみる
    • 例③:表示は多いのにプロフィールアクセスが少ない → 画像や見出しで引きが弱い?見せ方を改善
  • 定着投稿 → 保存数・コメント内容・エンゲージメント率
    • 例①:保存数が多い投稿 → 情報整理・再利用系コンテンツは需要あり
    • 例②:コメント欄で「助かった」など具体的感想が多かった → 同テーマを深堀りする投稿を作成
    • 例③:エンゲージメント数は多いが率が低い → フォロワー外の露出増。新規向けの投稿を用意

※補足:どの指標が“上流(パイ)”で、どれが“下流(定着)”にあたるのか意識することで、マーケティング的な改善サイクルが構築できます。

🔁 フィードバックに固執しすぎないために

数字や反応を参考にしつつも、以下を忘れないようにしましょう:

  • SNSにおける成功には「偶然」や「タイミング」など、制御できない要素も多く含まれることを前提とする
  • 他の投稿とも比較して総合的に判断する
  • とにかくたくさん試して、自分なりの“勝ちパターン”に近づけていく

「正解を探す」よりも「自分の中の納得解を見つける」つもりでトライ&エラーを続けることが、成長の鍵になります。


4. 他にも使える!プロがやっているマーケ的工夫

✍️ 投稿フォーマットを固定化する

  • 曜日ごとにテーマを持つ(例:#まとめ月曜、#ひとこと木曜)→サイクル化で固定ファンを増やす。
  • 投稿テンプレを使い、内容より“型”に集中→投稿作りを楽に&フォーマットで覚えてもらう

🧠 ペルソナを“1人の具体的な人”として想像する

  • ペルソナとは、投稿の受け取り手のイメージ像を具体的に描いたもの。
  • 実在のフォロワーを想定して、「○○さん、これ好きそう」で投稿が定まる

※補足:ペルソナは「自分がターゲットにしたい理想的ユーザー」のイメージと、「実際に反応をくれるユーザー像」のギャップを埋める作業でもあります。「誰に」届けたいかを明確化して、より「刺さる」投稿にレベルアップしていきます。

📅 発信カレンダーをつくる

  • 今週はパイを攻める週/来週は定着コンテンツを厚く、など戦略を週単位で
    予定を立てることで、投稿テーマを探す、考えるのが楽になります。

まとめ:センスより設計が強い

インフルエンサーの発信も、プロのマーケターと同じく“仮説と検証”の繰り返しです。

「誰に」「どう思ってほしくて」「どんなアクションを狙って」発信するのか。

その問いに答え続ける姿勢こそが、ただの投稿者と“影響力を持つ存在”の分かれ目です。

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